鼻づまりの原因はなに?原因別の治療法と自宅でできるお手軽解消法
「よく鼻がつまる」
「鼻がつまって眠れない」
「片方の鼻がつまる」
なんらかの理由で鼻の空気の通り道が狭くなり、息がしにくくなってしまう鼻づまり。
風邪などのすぐに症状の改善が期待できるものから、鼻の骨格のゆがみやできものなど手術が必要になってしまうものまで、その原因は多岐にわたります。
本記事では、鼻づまりの原因と原因別の治療法をわかりやすくまとめました。
加えて、自宅でできるお手軽鼻づまり解消法と、鼻づまりで医療機関を受診するタイミングも解説しています。
鼻づまりが気になる、悩んでいる方はぜひお読みください。
鼻づまりの原因
どんなに健康な人でも、1日2~6リットルの鼻水が作られています。
鼻水には病原菌やホコリから鼻の粘膜を守ったり、過失・加温したりする働きがあります。
なんらかの原因で、鼻水を作る量が増えたり、出にくくなったりするために鼻の通りが悪くなり鼻がつまってしまうのです。
代表的な鼻づまりの原因には、以下があります。
- 感染症(鼻炎・風邪)
- アレルギー
- 副鼻腔炎
- 鼻炎薬の使い過ぎ
- 鼻の構造(骨格・鼻茸・腫瘍などのできもの)
- 鼻の中に異物がある
鼻づまりの原因が1つの場合もあれば、複数の原因が混在している場合もあります。
鼻づまりの原因について、それぞれ解説します。
感染症(鼻炎・風邪)
鼻炎や風邪などなんらかの病気が原因で、鼻の粘膜が腫れたために空気の通り道が狭くなり、鼻がつまりやすくなります。
加えて鼻水の量が増え、より空気の通り道が狭くなり、鼻がつまってしまうのです。
アレルギー
アレルギー物質に対して、鼻の粘膜が反応して腫れてしまうと、鼻水の分泌のバランスが乱れます。
その結果、鼻水が大量に出るため鼻の通り道がより狭くなって、鼻がつまりやすくなるのです。
副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎(蓄膿症)とは、鼻の奥にある副鼻腔に炎症がおこっている状態のことです。
副鼻腔炎をおこすと副鼻腔に汚い鼻水が溜まり、鼻水が鼻の中に溢れ手鼻の通りが悪くなって鼻がつまります。
鼻炎薬の使いすぎ
市販の鼻炎薬には、鼻の血管を収縮させ鼻の粘膜の腫れを抑えて、鼻づまりを改善するものがあります。
鼻の血管を収縮させるタイプの鼻炎薬は1日1~2回、1~2週間を目安に使用します。
しかし、頻度や期間を超えて使用すると、点鼻薬が効きにくくなり鼻の粘膜が慢性的に腫れた薬剤性鼻炎になり、鼻がつまりやすくなってしまうのです。
鼻の構造(骨格・鼻茸・腫瘍などのできもの)
鼻の骨格が歪んでいて、片方の鼻の通り道が狭くなっていると、片方の鼻だけ鼻がつまりやすくなります。
実は、日本人の80%が鼻の骨や軟骨が歪んでいたり、尖っていたりします。
慢性的な鼻づまりに悩んでいる方の多くが、鼻の構造が原因の可能性があるのです。
また副鼻腔炎などで慢性的に鼻の粘膜が腫れると、鼻茸(はなたけ)とよばれるポリープができやすくなり、空気の通り道が狭くなって鼻がつまりやすくなります。
そのほかにも、良性・悪性の腫瘍が原因で鼻の通り道が狭くなって、鼻がつまってしまうケースもあります。
鼻の中に異物がある
鼻の中になんらかの異物があると、異物を押し出そうと鼻水が大量に出ます。
鼻が完全につまっていると、鼻づまりとして自覚します。
鼻の中の異物の代表的なものは、空気中のほこりや汚れが固まった「鼻くそ」です。
小さなお子さんだと、食べ物やおもちゃなどがあります。
原因別の鼻の治療法
鼻づまりにはさまざまな原因があります。
前述の、代表的な鼻づまりの原因別の治療方法をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
感染症(鼻炎・風邪)
感染症、とくに細菌やウイルスが原因のケースでは、感染症がよくなると症状の改善がみこめます。
感染症や鼻炎の治療の薬を服用したり、鼻づまりをよくする点鼻薬を使用します。
アレルギー
アレルギーが原因の鼻づまりでは、鼻の粘膜の腫れを抑えたり、鼻水を出しやすくする内服薬や点鼻薬、吸入薬を使用します。
それでも症状が改善しないケースでは、鼻の粘膜を焼いたり、神経の花瓶を抑えたりする手術療法をおこないます。
副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎(蓄膿症)で鼻の粘膜が腫れている場合には、一時的にステロイドを使用したり、抗炎症薬や抗生物質を服用します。
吸入薬で鼻の粘膜の腫れを抑えたりします。
これらの治療方法で症状が改善しない、副鼻腔炎を繰り返してしまうケースでは、副鼻腔炎を治す手術をおこないます。
鼻炎薬の使いすぎ
血管収縮薬作用がある鼻炎薬を使いすぎたことが原因で、鼻づまりをおこしているケースでは、鼻炎薬の使用をやめるようにしてください。
鼻の構造(骨格・鼻茸・腫瘍などのできもの)
鼻の構造、骨格が原因のケースでは、投薬治療は一時的な症状の改善しか期待できません。
完治するためには、根治手術をしなければならないのです。
副鼻腔炎が原因で鼻茸ができているケースでは、抗生物質や抗炎症剤などの副鼻腔炎の薬を数か月単位で服用します。
しかし、個人差が大きく鼻茸が小さくならない場合は、鼻茸だけを切除するか、副鼻腔炎の手術と鼻茸の切除を同時におこないます。
鼻の中のできものは、すべてが良性であるとは限りません。
鼻の中にできるがんは、鼻腔がん、副鼻腔がん、悪性黒色腫(メラノーマ)、悪性リンパ腫など多様な種類があります。
鼻の中のがんは、大きくなっても外からは見えにくく、自覚症状に乏しいため、がんができていることに気付かないケースも…。
また、良性の腫瘍であっても自然に良くならないケースがほとんどです。
そのため、適切な時期に手術で切除する必要があるのです。
鼻の中に異物がある
鼻の中の異物は、早期に取り除きましょう。
指やティッシュなどで無理に異物を取り除こうとすると、鼻の奥に異物を押し込んでしまうことも…。
たとえ鼻くそなどでも、無理して自分で取らずに、お気軽に耳鼻科にご相談ください。
自宅でできる!お手軽鼻づまり解消法3選
鼻づまりの原因、治療方法は多岐にわたります。
しかし、鼻がつまったからといって、そのたびに医療機関に受診するのは大変ですよね。
ここからは、ご自宅で簡単にできるお手軽鼻づまり解消法を3つご紹介します。
- 鼻を温める
- 鼻うがいをする
- 加湿する
順に解説します。
鼻を温める
鼻をあたためると血行がよくなるため、一時的に鼻づまりが改善することがあります。
清潔なタオルを水で濡らし軽く絞ります。
そのタオルをラップでくるむかビニール袋に入れて、電子レンジで30~60秒あたためます。
蒸しタオルの熱さを確認し、熱すぎる場合は少し広げて冷まし、ぬるい場合には10秒ずつ追加で温めてください。
ほどよく温まった蒸しタオルを目の下から、上くちびるまでの部分をおおい、鼻をあたためます。
副鼻腔炎が原因の鼻づまりの方は、おでこから上くちびるまでを蒸しタオルであたためるのがおすすめです。
鼻うがい
鼻うがい専用の洗浄液を使って、鼻の奥に溜まった鼻水や異物を洗い流します。
鼻うがいは多くとも1日2回まで。
小さすぎるお子さんや、誤嚥しやすい高齢者の方は、洗浄液を飲み込んだり気管支や肺に入ってしまう可能性があるためおすすめできません。
加湿する
空気が乾燥すると鼻の粘膜が過敏になり、風邪を引きやすくなったり、炎症がおこりやすくなったりします。
加湿器を使ったり、室内に洗濯ものを干したりすることで、自然と鼻の中もうるおうため鼻づまりになりやすい環境を避けることができます。
鼻づまりでお悩みの方は、当院へご相談を!
鼻づまりは、日本人の多くの方が悩まされている症状です。
鼻づまりの原因には鼻の炎症だけでなく、骨格のゆがみや腫瘍など、市販薬やお手軽鼻づまり解消法では改善しないものもあります。
誤った市販薬を使用しているために、症状が改善しない方も少なくありません。
当院ではお一人おひとりの症状から鼻づまりの原因を調べ、適切な治療を提供いたします。
ぜひ一度当院へお気軽にご相談ください。
この記事の監修者
・埼玉医科大学医学部卒業
・日本大学附属板橋病院 臨床研修医終了
・東京慈恵会医科大学 耳鼻咽喉科 勤務
・東京慈恵会医科大学附属第三病院 耳鼻咽喉科 勤務
・東京都保健医療公社 豊島病院 耳鼻咽喉科 勤務
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アクセス
- クリニック名
- 医療法人社団皐八会 武田耳鼻咽喉科
- 住所・所在地
- 〒354-0018 埼玉県富士見市西みずほ台1-19-5
- 電話番号
- 049-254-8733
- アクセス
- 東武東上線みずほ台駅西口、駅から徒歩1分。交番隣り。
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周辺に無料で使える提携駐車場もあり。 - 営業時間
-
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※日曜日の午前診療は8:30 ~ 9:30です。
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心がけております。
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